岩波現代文庫「野坂昭如ルネサンス」
『骨餓身峠死人
』が文庫で登場する。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/602112+/top.html
このたび岩波現代文庫では,「野坂昭如ルネサンス」と銘打ったシリーズを発足いたします.2007年5月16日に『好色の魂』『水虫魂』の2点を同時刊行し,これ以降2008年3月まで隔月で1点ずつ,合計7点の小説を刊行してまいります.
「焼跡・闇市派」としての体験に基づく圧倒的な「死」の記憶の作品化です.60~70年代の『アメリカひじき・火垂るの墓』『とむらい師たち』『骨餓身峠死人
〔ほねがみとうげほとけかずら〕』から,80年代の三島由紀夫の死を扱った『赫奕〔かくやく〕たる逆光』『ぼくの死の準備』と並べ,自身の闘病体験を付加すれば,野坂さんはずっと「死」を見つめてきた作家だということが言えるでしょう.
「野坂昭如ルネサンス」は,必ずや新しい読者に感動をよび起こすアンソロジーであると確信します.1970年代の感性,圧倒的なスピード感がたちまちのう
ちによみがえります.野坂作品をまだ読んだことのない若い方のみならず,かつて同時代に野坂ワールドを体験した中高年の方にも,ぜひご一読をおすすめしま
す.
「この度,約四十年前に書いた作品が岩波から文庫になる.素直にしみじみ嬉しい.岩波の名前に魅かれて読んで下さい.
来年三月までに全巻七冊刊行予定.
この度は『好色の魂』『水虫魂』二巻である.
刊行日は五月十六日,全巻和田誠氏のカバーで飾られる.
今回の解説は永六輔氏というのも嬉しい.
『水虫魂』は活字へ移った最初の作品だ.
すべてがここにある.
あの頃,俺は天才だったのだろうか.
今の世に再録されるとういことが,その証.
当時,日の出の勢いの諸名家に囲まれながら,うわべはともかく,内心ビクビクもので世を渡っていた.
その頃から今に至るまで自分の作品を読み返したことはない.
読めば,おのが無能さを突き付けられ,以後恐くて一字も書けなかっただろう.」
野坂 昭如
| 5月の新刊 | 『好色の魂』 | |
| 『水虫魂』 |
| 以下続刊――2007年7月以降2008年3月まで隔月刊行 | |
| 「野坂昭如ルネサンス③」『マリリン・モンロー・ノー・リターン』 | |
| 「野坂昭如ルネサンス④」『騒動師たち』 | |
| 「野坂昭如ルネサンス⑤」『とむらい師たち』 | |
| 「野坂昭如ルネサンス⑥」『骨餓身峠死人 |
|
| 「野坂昭如ルネサンス⑦」『童女入水』 |
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